貴樹は奇跡を信じて、それは半分当たっていたが
明里が踏切の向こうで待っているという半分は外した
いい歳した大人がそんな事をするはずないのに
奇跡を信じるなら走って追いかければ間に合う
「かつてあれほど真剣で切実だった想いが失われている」からそれができなかった
それが大人になるという事で、時の流れの残酷さでもある