長文注意 ある程度まとまった修正分 

原作未読で推測だがアニメのすずは客に女性作家の原作と異なる印象を与えてはいないか

残念ながら原作絵が苦手だったのでアニメ化は楽しみだったのだが火垂るの墓に匹敵との
前評判が高すぎて二度ほど観たが少々違和感が残ったのでここにも何度か書いている
ここで老人向け萌アニメと称されるのは実は人間観察と人物描写の「甘さ」故ではないか

原作にあるらしい厳しさや毒を含んだ描写などが欠けたことの影響も大きいのだろうが
片隅の魅力の多くを中年以上が共通体験や知識がある前提につまり郷愁に頼り過ぎて
それらや似たような体験がない若者や外国人の感情を揺さぶらないのではないか

火垂るの墓はそれらが無くとも若者や外国人にも刺さるように配慮演出されているが
片隅の主人公すずは声をあてたのんにアテ書きしたような「あまちゃん」演技に終始し
夫の娼婦とのエピソードを削ったことで余計に夫婦とも浮世離れした人物に見えかねない
緻密な考証の徹底と比較すると高畑作品のような冷徹なキャラへの視線に欠け甘いのだ
もし監督が兵器や資料に向ける情熱ををキャラへ傾けていれば多少違ったかもしれないが

ある程度の共通理解があって平均年齢が40を大きく超える歪な観客層の国内評価は
下駄を履かせたようなもので当然のごとく外国の興収に結びつかないのだろう