本作品には、現代において重要な要素を
多く含んでいるように思えます。
年の功を重ねた人だからこそ、今忘れられようと
している「諦めないこと」などといったものを、
この映画では伝えています。また、多くの人が諦めずに
協力すれば、どんな強大な敵にも立ち向かえる、
という定番とも言える要素を、現代に近い内容を通じて
伝えることで、より現実的に感じることができるように
思えます。様々な世代、性格、思想、特技、職業を持つ人
がいる中で敵と戦っていることは、最終的にみんなが
協力しているので、より協力することの重要性を克明に
伝えているように感じます。
また、「誰も悪くない」という点が問題視されていますが、
敵は仮想世界にいるのです。しかも、近未来を忠実に
予測した作品なので、仮想世界の敵ながらも、
そのような敵に立ち向かう事への現実味が帯びています。

キャラクターの弱さについても問題視されていますが、
この弱いキャラクターが序盤と終盤で重要な存在と
なっていて、物語を影でまとめているように思えます。
なにより、この映画は単純に、現代において大切なことを
伝えているものであると考えれば、彼女に甘酸っぱい
ドキドキ感を求めることは間違っています。しかも、
この弱いキャラクターは、限界まで魅力的に表現されて
いるように思えます。