ふと「彼女と彼女の猫」見たんだが
要するに音楽と雰囲気のある映像、
そして意味ありげだが大した意味はないモノローグを組み合わせて
実話系の雑誌が書いたいわゆる「ボンボン童貞ポエム」を作ってるわけよ

でまぁ、普通の人間なら10〜20代の頃にこの種の映像を作る(作ろうと思う)事は良くあって
(新海作品ほどのクオリティのは皆無に近いが)
でもオッサンになるに従いコレを黒歴史として抹消しちゃうもんなんだが

新海の場合はこの種の「童貞ポエム」を20年間捨てずに作り続け
とうとう大衆向けエンタメ作品の雰囲気作りのベースとして取り込む事までやってしまってる

意味がない思わせぶりなだけの「童貞ポエムだ」ってのは誰しもが何処かの段階で気づくから、
普通は若気の至りの黒歴史として途中で投げ捨てる、あるいは無かった事にするんだけど、
この童貞的ロマンティシズムを40過ぎのオッサンになっても持ち続け、
さらに洗練して映画に盛り込むその神経は明らかに常人のそれではない

新海誠とは本物の天才だと思うし、本物の変態だと思うわけだ。