映画の感想に自分の感傷はあまり書きたくないと思っているが、今回は書いておく。

仙台で生まれ育ち、今も三陸海岸沿いで働いている人間としては観ていて結構吐きそうだった。

あの震災で大きな被害はなかったけれど、自分の中で決着がついていないことが多く、25を過ぎた今でも緊急地震速報等のアラートが鳴るたびに心がざわつくし、海の近くの山間に住んでいると揺れの前に地鳴りが響く、あれが結構きつい。
そういう面で観ていて辛かったし、正直怖くて落ち着かなかった。

ただ、とても良かったと思う。

感想①「新海誠と「別れ」」
13年くらい彼のファンをやっているが、彼が描くものには「別れ」とどう向き合うかということが含まれていると感じている。
個人的にこれが彼の魅力だと思っているし、ファンを続けている理由だ。
「ほしのこえ」や「秒速」男女の別れだったし、「雲の向こう」や「言の葉」もある種そうだろう。「星を追う子ども」や「君の名は。」では大切な人との死別れも大きな部分を占めるし、「天気の子」でもやはり男女が引き裂かれる。その「別れ」と向き合うのか、それともまた探しに行くのか、別れを受け入れるのか、食い止めるのか様々だが、作品によってとにかく「別れ」にどうにか決着をつけていると思う。「ボーイミーツガール」という「出会い」で彼を語る人は多いし、私も「ボーイミーツガール」はとても好きだが、私は彼の描く「別れ」に惹かれているんだと改めて思った。
今回、個人的に良かったのは「母親」と再会しなかったこと、死に近かった彼女が生きる希望を見つけ、過去の自分に「未来は明るい」といって、壊滅した吹雪の街に送り返したことだ。ご都合主義や結局恋愛脳だろという人もいるかもしれないが、私は結構グッときた。いい「別れ」との向き合い方だと思う。

②「「星を追う子ども」再び宮﨑駿への挑戦」
ルージュの伝言とネコというキーワードも露骨だが、千と千尋かよ…