IMAX先行上映含め9回鑑賞(11月13日9時現在)。
結論から言うと高評価。脚本的にはそこまで惹かれなかったけど、こういう作品をめちゃ有名な監督が作る意義とか、震災のことをエンタメとして取扱う難しさを考えた。事前情報では緊急地震速報が流れるくらいしか発表されてなかったけど、話はがっつり震災のことが描かれていて、建物の上に乗った船とか、海岸沿いの巨大な防潮堤とか、匂わせとかじゃなく3月11日があった現実を描いていた。社会的にもプロモーション的にも作りにくい作品がこの規模で公開されてるってだけで凄いと思う。鳴り止まない緊急地震速報がトラウマの人は見ないほうがいい。

でもエンタメ作品として見ると、その震災の重さや暗さを感じさせない作りになってる。これまでの新海作品より、脚本上の山場や登場人物の役割、あとは助ける対象と行動の紐付けが明確になっていて、いわゆるヒーロー映画的な面白みがあって良かった。あとまさかのロードムービーで、都会が最終目的地じゃない点も個人的には嬉しかった。これまでの新海作品だったり、あとは細田作品だったり、最近都会が目的地の話が多いのよ。

エンタメ映画的には面白いんだけど、人に勧められるかと言うと微妙。何よりも俺が東北の生まれなんで、震災に関しては何となく人の意見とか想いを聞きにくいところがあったり、東京の人と温度差を感じたり(「仙台出身です」と言うと「大変でしたね」とか「大丈夫だったんですか」とか未だに言われるのもしんどい)することもあるので、気心知れた相手じゃないと感想を共有できないかも。(登場人物に、おそらくそれとは知らず津波で更地になった場所で「ここってこんなに綺麗だったんだ」って言わせるあたり、その温度差を制作者も把握してる。)そして若干のトラウマ持ちなので、もう一回は見れないのも一因。
でも未だにほとんど毎日、震災の言葉がニュースで扱われている地元のことを想うと、多くの人に見てほしい映画。ちょー複雑。

あと9回みてますが入場特典の新海本はまだあるので是非気になる方は足を運んでください。くれぐれも転売などでは買わずに。