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自分の思考を戸締まりできず

災害に注視するあまり人間の本質的な行動原理がおろそかになってないか??

すずめとそうたの関係性が疑問でしかない。いつそんな親密さを獲得したのかよくわからないまま終わった印象。まさかすずめ面食いだけで説明つくわけではあるまいな?
マスコット的な猫たちもイジワルなのか世界救いたいのか。お前らは何がしたかったんだ。私たちはこんなことをしてるから感謝しろってこと?神は気まぐれってそういうこと?


常世のファンタジー的世界観は好きだった。もののけ姫に出てきそうなミミズを現世に出させまいとサダイジンが戦ってたり、閉じ師たちが災害を防いでくれていたりと、「僕らの世界の裏でこんなことが……?」といったワクワク感があってよかった。最初の廃墟の造形も好きで引き込まれた。
あとは登場人物が意外と固定されてないあたりも面白みを感じた。やはり芹澤くんの存在感は凄まじく、中盤から出てきたとは思えない良キャラだった。災害に塗れた非日常の中の日常とも言うべき芹澤くんは安心感をくれた。
また、震災を風化させない意志は伝わってきた(というか、君の名は。からずっとそうではある)。今回は特に直接的な描写が多くて、さすがに注意喚起は必要かなとは思ったくらいだ。
大災害が起きても生きていれば人はずっと生きる。生きられる。その励ましを、何もわからなかった(あるいは、その全てを知っていても直視できなかった)過去の自分にするところは感動ものではある。今書いてて気づいたが、今回は災害を全て未然に防げていたと考えると新海誠のやりたかったことがちょっと見えてきて面白い。

これらの良い点があるだけに、展開が弱くて惜しい、非常に惜しい。上記の固定されない登場人物配分も、甘さが出てしまっているのではないかと思うほどだ。震災も無下に扱われているような気がして不快感が少し募る。
逆張りしたくないので良いところを探そうと努力したが、大きすぎる不満点を拭いきれなかった。


なんとなく映像も以前より劣っているような気もしたし、同じことの繰り返しで冗長のようにも思えたしで、いったい誠はどうしてしまったのだろうと心配になった。
1時間くらいでまとめてもよさそうだった。