>>222
小説だと一目惚れの心理がわかりやすいよ。以下


私の自転車の車輪の音と、青年の足音が混じり合う。
鼓動が高まっていく。
五十センチの距離で、私たちはすれ違う。
私は、私たちは──心が言う。
ぜんぶの音がゆっくりになっていく。
私たちは、以前、どこかで──。

「ねえ、君」

芸能人とかモデルとかって、実際に会うとあんな感じなんだろうか。
……いや、違う。たぶんぜんぜん違う。
あの人は、たとえば──。

てっぺんだけ朝日を浴びている山頂とか。
手の届かない高さで風にほどかれていく、まっ白な雲とか。
イケメンっていうよりは、そういう景色みたいに綺麗な人だった。

そして私は、その景色をずっと昔に見たことがあるような気がするのだ。
そうだ、夢で行く草原の、あの奇妙な懐かしさのような──。


「あの、わたしーっ! あなたとーっ、どこかで会ったことがあるような気がーっ!」

口に出してみて、なんだかな、とふと思った。
だって、これじゃナンパの常套句だ。


導入のとこのセリフ拾うとわかるけど、小すずめの記憶と繋がってる伏線が貼られてるんだよ