>>134

○草太が椅子や要石になった理由

閉じ師である祖父は要石サダイジンを神として敬い、ミミズを鎮める役目への感謝の念を持っていたが、なんらかの理由で“祖父に認めさせたい"草太は独力で一 人前になろうとしているため、 要石が感謝の対象であることを伝えられていない

閉じ師の祝り詞からも後ろ戸に鎮まる要石は本来敬う対象であることが窺える。にもかかわらず、草太はモノとして要石を扱う→人の命と世を支えてほしいと祈られたので応えてあげた一族の末裔が、神への感謝さえ忘れたため、ダイジンは要石を敬わない閉じ師草太を嫌っている

そのため、モノとして扱われることや要石の働きを身をもって学ばせることで、草太は人都合の視点ではない、人の世を支える神の働きを学ばされた


○サダイジンが環が暴走させた理由

鈴芽はダイジンを要石の役目から解放し、「うちの子になる?」 といったが、その行動と言葉がダイジンにとってどれほど大きな力をもっているか思い至らな いだけでなく、言ったことを忘れている

そのため、自分に向けられた「うちの子に…」を環から忘れられることで、 鈴芽は身をもって、自らを助け出した者からそのエピソードをなかったことにされる 辛さを気付かせてもらっている

神であるサダイジンは、鈴芽がダイジンに行った言動の影響力を因果律によって覚るよう促し、同時に環と鈴芽の関係性に降り積もった心の塵を明らかにするこ とで、二人に蓄積した澱を浅瀬 (表層意識) に打ち上げ、瀬々の白浪のごとく霧散させることで祓っている