>>141
人柱というのは、厳密に言えば城や橋などの土木工事に際して、生きながらに土中に埋められる人のことを指すけど、新海作品ではそこまで厳密に定義してないので、ここでは人身御供一般のことで言うよ

人柱というのは、民間の土俗的信仰の中にあるもので、南方熊楠の言葉を借りれば「世界中どこにである」
我が国でも、公に認められたものではなく、後ろめたさを伴った土俗だった
神話・神道の面から言えば、ヤマタノヲロチのように、生け贄を求めるものは退治すべしという神話の基調があるし、仏教の面から言えば何をか言わんやだよね

だから俺は今作を神話的とも神道的とも思えず、名もない民衆の土俗的信仰の面から観てる
ダイジンは、そうした土俗の中で、地震が続く世を憂えて自ら人柱になったという
でも、ダイジン自身はもう、人だった頃の記憶などはないのかもしれないね(いかにも人外めいた、あの台詞からそう感じる)

あなたの言うように、今後は草太が祖父のように要石を神として心から敬ってくれたら、救いはあるかも
ほんとはエンドロールで、鈴芽が神棚にダイジンの写真でも祀ってくれたら良かったんだけど
でも先にも書いたように、新海作品てすごい苦さやエグ味のある作風だからね
ダイジンについては、アレっきりであることを覚悟しといた方がいいかもよ