>>843
1.震災をエンタメで直接描いたことそのものへの批判・拒絶
2.震災をエンタメでどう描いたかという内容への批判・拒絶
この2つが入り混じっているので、分けて考えた方がいいよ

1は、被災者でPTSDやトラウマが癒されてない人、被災者ではないが倫理観で許せない人などが中心のようだ
特に前者は、311を直接題材にしていることへの周知の無さ(つまり配給側の配慮の欠如)に向けられた怒りも多く含んでいる
劇場内でパニックになりそうだったとか観劇後に体調を崩したとかね

2は、エンタメで震災を扱うことそのものには反発せず、新海監督の意向に理解を示している場合も多い
なので純粋にひとつのエンタメ作品として鑑賞し、その結果それぞれの理由で批判や失望、その他の否定的なジャッジを下している
このジャッジの理由は実に様々なので、多様だ

俺の場合は2に当たる
5度観たが、劇場内で観劇中は引き込まれ飽きさせず、見事な出来栄えだと感じるし、新海監督の作劇の腕も確実に上がってると評価できる
ただし鑑賞後に物語を咀嚼しようとすると、中身が何も無かったなという感想になる
涙した部分は物語に感動してではなく、震災の被害を思い出した涙だったことに気づく
主人公に魅力もなく共感できるような言動もない
何より基本設定が悪い
地震が起きるのを人為的な理由にし、ゆえに人の手で防ぎようもあるし、それを担う人々が人知れず存在するという設定
それを実際に起きた震災に当てはめた時の無茶苦茶さ
なにより重要なアイテムは人柱なのだという最悪の設定
主人公二人の恋は、過去の人柱を今一度使うことによって成就する
この後味の悪さはひときわひどい

俺の今作へのジャッジは以上のようなものだが、今作を批判する理由は先にも言ったように人によって様々
興味があるなら、レビューサイトで低評価意見をいろいろ見てみるといいと思うよ