https://eiga.com/news/20220923/11/

細田守インタビューより

<監督が最も力を入れたのは終盤部分>

目にも耳にもうれしいサービス満点の映画でありつつ、終盤では見る人に何かを厳しく突きつけるかのような重たいドラマが展開されました。映画.comが公開前に実施したインタビューでは細田監督自身、「ラスト付近の一種の葛藤はこの映画にとっての芯の部分」だと語り、スタッフの間でも意見がわかれたなか、ただ楽しいだけではない「今を描く映画」にするため、並々ならぬ覚悟で終盤のドラマをつくっていたことを話してくれました。

<竜の正体は「病気の女性」も検討していた>

主人公のすずが助けることになる竜の正体について、「大きな病気をしている女性」と「虐待された少年」のふたつの可能性にしぼった

<竜の父親は狂気的な存在ではない>

恵と知を虐待する父親自身も問題を抱えたひとりの人間であり、常識を超越した狂気的な存在としては描かれていません。細田監督は、多くの虐待は今の世界に根差した構造的な問題から生じているのではないかという考えのもと、ふたりの子の父である自分自身をふくめ、「全ての親は、その当事者になる可能性だってなくはない状態で子どもと一緒に生きているわけです」と指摘します。