70 年代の終わりに、『さらば~』と『ヤマト2』で個々の好みが分かれファン同士が互いにあれこれと感情論や論争をぶつけ合っていた苦い歴史も経験しています。
最初にインプリンティングされた作品による〇〇推しの違いがファンの間で争いとなるのは歴史の長い作品の宿痾なのだろうと思います。
この度自分は、関係各社のご厚意により新作の『ヤマト』を作ることに関して比較的自由な権利を得ました。だからこそ、中2の自分の夢を叶えるという小さな目標ではなく、新作の『ヤマト』は次の100周年に継続する可能性の高い作品群にするべく心掛けています。

自分が関わる作品が今後どれ程出航し、公開という目的地に辿り着けるか分かりませんが、とにかく全力を尽くしています。今我々に出来る事はそれだけですから。

そして改めて、現在進行中のリメイクシリーズ『3199』の航海の安全と無事な帰還を祈ります。

株式会社カラー代表取締役 庵野秀明