基礎知識

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果てしなきスカーレット:細田守監督インタビュー 「時かけ」から19年 未来像の変化 「生と死」を描く挑戦

死の国は現実世界を描いている

 「日本にも地獄絵図がたくさん残っていますが、この作品で地獄を表現する上で、日本美術の研究者に『日本の中世の地獄はどうやって描かれているのか』という話を聞いたんです。すると、その研究者は『これは地獄のように見えて、実は現世を描いている。中世当時の生きるのが辛い現世を描いているんだ』と言うわけです。その話を聞いた時に『なるほど』と思わず膝を打ちました。それを受けて、この作品では『生と死が混じり合う場所』を、地獄的にファンタジックに描くのではなく、むしろ現世だと思って描くべきだと思ったんです。たとえば紛争のニュースなどでも『ここはまるで地獄のような光景です』とレポートされるように、現世にだって地獄はあって、僕らはそういう中で生きている。そんな中でも、魂が天国に行ければと願っている人が大勢いる。それをちゃんと描きたいなと思いました」