"貴方はスカーレットを好きになる"

今作は隙だらけです。ハリウッドのアホな超大作並につっこもうと思えばいくらでやれます。お粗末な脚本という評判は実際そうなのだ。世間から袋叩きにあうのも致し方ないのだ。

……本当にそうか?

この映画を酷評するということは、アンタはスカーレットの一部始終を見たはずだ。
怒りに燃える目をしたスカーレットを!
裏切りに遭い、目を剥いて驚愕するスカーレットを!
頭突きをくらい組み伏せられて、涙と鼻血を流しながら屈辱に震えるスカーレットを!
そして、要所要所で「オワ〜!」とした表情で叫ぶスカーレットを!

なんて可愛い姫騎士なんだ!
健気でチョロくて頑張り屋な王女が、煉獄を彷徨いながらひたすら傷ついていきます。表情豊かに凛としながらも苦悶の表情を浮かべます。ま、護りたい!なんて保護欲をくすぐられるキャラクターなんだ!テメーら、よくこのお嬢さんを寄ってたかってボコボコにできるな!ボコるならスカーレットの横に突っ立ってる聖とかいうフニャチン野郎だけにしといてくれよ!アイツなら構わん!
というわけで、今作の魅力の8割方はスカーレットの魅力だけで保っています。スカーレットを好きになれないと厳しい。それ以外のキャラクターの魅力が皆無なのだから当然だ。なんか、NPCの寄せ集めみたいだったし。