──本作には竜=ドラゴンが登場しますが、あれはどのような存在なのでしょうか? この世界には超越的な存在がいるのでしょうか。

細田:まず「この世の中に超越的な存在があるか」という問いについてですが、これについては人それぞれ考え方が異なるものだと思います。たとえば、ある人はドラゴンのような存在に神を見出し、ある人は運命を感じるかもしれません。つまり、その答えは個々の思想や解釈によって異なるものです。

ドラゴンについてですが、劇中ではその正体について深く説明をすることはあえて避けています。ドラゴンはある意味で「取り囲むもの」であり、何か巨大な存在であるという印象を与えつつも、その具体的な姿や意味については見る人の解釈に委ねています。

作中でドラゴンに剣や槍が刺さっている場面がありますが、なぜそのような状態でもその姿を保ちつつ悠然と空を泳いでいるのか、その全てが不思議であり、解釈に幅を持たせています。
 
このドラゴンは、絶対神であるようでいて絶対神ではないのかもしれない。ですが、それが本当に何を象徴しているのかは観る人によって異なるでしょう。これは何か一つの確定的な意味を提示するのではなく、多様な考え方を許容する存在として描いています。


「何を象徴しているのかは観る人によって異なるでしょう」
「解釈に幅を持たせています」
「何か一つの確定的な意味を提示するのではなく、多様な考え方を許容する存在として描いています」
「深く説明をすることはあえて避けています」
「答えは個々の思想や解釈によって異なるものです」
「意味については見る人の解釈に委ねています」