十年前

665 自分:名無シネマさん 2016/12/11(日) 10:34:07.86 ID:4weCPWdS0
バケモノの不評はケモナー趣味全開以上にこういう「映画としてのつまらなさ」もあるんじゃないかと思う。
説明的な場面やセリフをこれでもかとカットしてテンポを良くした君縄と比べて、映画を見ている快楽ってものが感じにくかった人が多かったのじゃないかと。


「すべてを説明しつくしてやる!最初から最後まで登場人物が自分の心情と行動をすべてセリフで説明する史上最悪の副音声映画」 
ttp://www.targma.jp/yanashita/?p=4092

これは酷い。ここまで酷いものはさすがに見たことがない。何が酷いって副音声である。これは史上最悪の副音声映画かもしれない。

ともかく登場人物が自分の心情と行動を説明する。副音声でないセリフがない、というくらいすべてが説明で、もう目をつぶっていてもすべてがわかるというレベル。

いちばん呆れ果てたのは、クライマックスとなる熊徹と猪王山の対決が思わぬ形で暴走したとき、熊徹のライバルで人品すぐれたバケモノとされている猪王山が「ああ最悪だ~」と言うのである。
これ、このセリフがまったく無意味なことは言うまでもなく(最悪なのは見ればわかる)、人品卑しからず模範となるバケモノが危機に際して発する言葉としてあまりにひどくないか? 

この手のまったく無意味なセリフが頻出し、テーマはすべてセリフによって説明される。だったら脚本を読めばいい。あーいや貞本絵がついてればそれで。
つまり物語はすべてセリフだけで進行し、アニメはただの絵として添えられているだけなのである。じゃあアニメーションの魅力ってどこにあるの? アニメでこの映画を作る意味は?(略)

二人の稽古を見た猪王山と宗師
「おお、熊徹の動きにも無駄がなくなり、とぎすまされている」
「猪王山、おまえもうかうかしておられんのう。ほっほっほ」
どうもここらへんがこの映画のテーマらしく、つまり熊徹は実際には弟子をとることで成長しているわけで、情けは人のためならず、人は一人では生きていけない。親は子供を育てるわけじゃなくて、むしろ子供から学んでいるのだ、というようなことを言いたいのだろう。
でもだったらそれを猪王山の口から説明させるんじゃダメなんじゃないのか、と思うわけだがもちろんこの映画はテーマをすべて言葉で説明する。

細田監督の過去作、ここまでひどい副音声映画ではなかったと思うんだが、やはり子供向けに…とかそういうことを意識した結果こうなってしまったのか。
でも、子供が好きなのは『崖の上のポニョ』の意味などないぐにょぐにょした動きのほうで、ストーリーを説明されることではないと思うんだけどなあ。