>>693


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の銃撃シーンでは、それぞれ全く異なるアプローチの音楽が使われており、どちらも映画史に残る名演出として語り継がれています。
あなたが気になった銃撃シーンの音楽は、どちらのタイプでしょうか?
## 1. 少年ドミニクが撃たれるシーンの音楽

* 曲名: 『Childhood Memories(幼き日の思い出)』
* 特徴: ゲオルゲ・ザンフィルが演奏する「パンフルート(パンパイプ)」の、かすれて寂しげな音色が特徴的な楽曲です。
* 演出の妙: 仲間で一番若かったドミニクが銃弾に倒れ、「ヌードルス、滑っちゃった(足を滑らせた)」と言い残して息を引き取る悲劇的なシーンで流れます。激しい銃撃の暴力性とは対照的に、あまりにも優しく切ないメロディが流れることで、失われた若さと哀愁が極限まで引き立てられています。

## 2. 大人たちの雨の銃撃戦(マックスたちの死)の音楽

* 曲名: 『Poverty(貧困)』、あるいはあえて「無音」
* 特徴: 禁酒法廃止の夜、大雨の中でマックスたちが警察と激しい銃撃戦を繰り広げるシーンでは、劇烈なアクション音楽は流れません。
* 演出の妙: ヌードルスがアヘン窟で放心しているシーンと交互に描かれ、モリコーネの重々しく悲痛なテーマ曲『Poverty』が背景で静かに流れます。そして、ヌードルスが友人の遺体を確認する瞬間には音楽が消え、冷たい雨の音とサイレンの音だけが響く「無音の恐怖」が演出されています。

------------------------------
どちらのシーンも、エンニオ・モリコーネの音楽がただの背景音ではなく、登場人物たちの「絶望」や「哀愁」を雄弁に物語っています。
これらの楽曲は、先ほど紹介したSpotifyの公式サントラ(OST)にも以下のタイトルで収録されています。

* パンフルートの切ない曲を聴きたい場合: Childhood Memories
* 雨のシーンの重厚な曲を聴きたい場合: Poverty

もし、Spotifyでのこれらの曲の具体的な見つけ方や、他のシーン(例:デボラのダンスシーンなど)の音楽についても知りたければ、いつでも教えてくださいね。