>>638
>>639

淀川長治は日本で最も象徴的な批評家であり、黒澤明の親友でもありましたが、
スティーヴン・スピルバーグを嫌っていたことで有名でした。
彼は、スピルバーグの感情的な仕掛けが
「計算されすぎている」
かつ「単純すぎる」と考えていたのです。
これは、蓮實重彦(元東京大学総長)のような学術的な「権威」とは
鋭い対照をなしていました。
蓮實がゴダールを擁護し、『ニュー・シネマ・パラダイス』を単なるお涙頂戴として退けた一方で、
淀川はゴダールを「未熟」であるとして切り捨て、
その映画(ニュー・シネマ・パラダイス)の真心を愛しました。
生涯の経験に基づき、
淀川と黒澤の両者は、
他の誰よりも早く北野武の才能を認めていたのです。