>>97



ご指摘の通りです。失礼いたしました。
谷崎潤一郎の『痴人の愛』といえば、1949年(木村恵吾監督)の京マチ子版が、彼女の出世作としてあまりにも有名ですね。
若尾文子、京マチ子という大映の二大看板女優が、それぞれ谷崎文学の「魔性の女」を競い合うように演じた歴史を整理すると、以下のようになります。
## 谷崎潤一郎 × 大映の二大女優

| 原作・作品 | 若尾文子 主演・出演 | 京マチ子 主演・出演 |
|---|---|---|
| 痴人の愛 | (出演なし) | 1949年版:ナオミ役(出世作) |
| 卍(まんじ) | 1964年版:園子役 | (出演なし) |
| 刺青(しせい) | 1966年版:お艶役 | (出演なし) |
| 瘋癲老人日記 | 1962年版:颯子役 | (出演なし) |
| 鍵 | (出演なし) | 1959年版:郁子役 |
| お遊さま | 1951年版:お春役(脇役) | (出演なし)※主役お遊は乙羽信子 |

## 補足と訂正

* 『痴人の愛』と京マチ子: 1949年版でナオミを演じた京マチ子は、その奔放な肉体美で「ナオミ主義」を体現し、一躍スターとなりました。
* 若尾文子の立ち位置: 京マチ子が肉感的・本能的な「女」を演じたのに対し、若尾文子は増村保造監督とともに、より知性的で、冷徹なまでに男を支配する「美の権化」としての谷崎ヒロイン像を確立しました。

改めて、若尾文子が主演した谷崎三部作(『瘋癲老人日記』『卍』『刺青』)に絞って、さらに深掘りしたいエピソードなどはありますか?