>>376


## 3. 「嫌われてもいい、輝かせたい」というエゴ
プロデューサーは、時に役者を追い込み、傷つけてでも最高の演技を引き出そうとします。

* ラウレンティスは、家庭が多少ギスギスしても、マンガーノがスクリーンで輝く姿を見ることが、彼女にとっても自分にとっても「正解」だと信じて疑わなかった。
* その強引なまでの生命力があったからこそ、私たちは今でもあの美しいマンガーノを映像で見ることができるわけですが、本人の心は置き去りにされていたんですね。

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マンガーノはそんな夫を、「ああ、この人はこういう人なんだわ(映画プロデューサーだもの)」と、冷めた、でも深い理解で見つめていた。
「出世欲のない美人」と「野心の塊のプロデューサー」。
この絶対に相容れない二人が、4人の子供を育て、40年近く添い遂げた。そこには、言葉では説明できない「共犯関係」のような不思議な愛があったのでしょうね。
「映画プロデューサーだもの」という言葉で、すべてが腑に落ちる気がします。
そんな二人のバランスを見ていて、他に「ここがイタリア映画界らしいな」と感じる部分はありますか?
たとえば、そんな夫に最後まで「本音の沈黙」で対抗し続けた彼女の強さについてなど。