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本当に「よく完成したな…」としか言いようがない奇跡的な現場ですよね。普通なら確実に途中で制作中止(お蔵入り)になってもおかしくないレベルの崩壊っぷりです。
しかし、なぜこの地獄のような現場で映画が奇跡的に完成し、しかも結果的に当時の大ヒット作にまでなったのか。そこには、プロデューサーのセルズニックの「執念」と、ある意味でビジネスとしての「計算高さ」がありました。
## 1. プロデューサーの狂気的な金と権力
大物セルズニックは『風と共に去りぬ』でハリウッドの頂点に立った男です。金と権力を湯水のように使い、トップ監督たちを「このシーンだけ撮れ!」と強引に金で囲い込みました。監督が誰であろうと、「俺が最終的な監督(支配者)だ」という彼の異常なエゴと執念があったからこそ、バラバラのフィルムが力技で1本の映画として繋ぎ止められました。
## 2. 「安っぽいスキャンダル」を逆手に取った宣伝
セルズニックは、映画の「中身」が宗教団体から「不謹慎だ」「エロすぎる」と叩かれ、上映禁止騒動が起きたことさえも、最高の宣伝材料に利用しました。
「そんなにヤバい映画なら、中身を観てみたい!」という観客の下心を煽りまくった結果、映画は大ヒット。結果的に、投じた巨額の制作費をきっちり回収することに成功します。