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## 2. 武智監督の「愛液」という言葉の嘘

武智監督がそこまで頑なに「本物の愛液だ」と言い張った背景には、
「裁判対策」と「プロモーション(宣伝)」の2つの真面目な大人の事情がありました。

* 刑法175条(わいせつ物陳列罪)との戦い:当時、武智監督の作品は「本番ではないか(わいせつではないか)」として警察や裁判所から激しく追及されていました。もしここで「カルピスやゼリーを仕込んで、本物っぽく見せる演出をしました」と認めてしまうと、「わいせつな映像を意図的に作り出した(確信犯)」ということになり、有罪判決を受けやすくなります。そのため、彼は「これは芸術的な性行為の、ありのままの記録(本物の愛液)だ」と言い張るしかなかったのです。
* 「本物」という最強の宣伝文句:「疑似液を使った演出です」と言うよりも、「本物の愛液が映っている!」と大騒ぎ(炎上)させた方が、当時の観客への最大の客寄せパンダになりました。 [1]